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 仕事の研修で、東京に1週間滞在、大阪に3週間滞在しました。えっと、本当は勉強をしていないといけないのだけれど、せっかくなのでばっちり観光してきました。東京って観光するところがないと思ってたのですが、意外と見ておきたいものが多くて今回は東京タワー、明治神宮、浅草、表参道に絞って行ってきました。
東京タワーは特別展望台まで登りなかなかの高さを満喫、ただあまり知らない土地なのでとりあえずお台場がわかるくらいでちょっとモノ足りず・・・下が透けているガラスの上はしっかり歩いてきました。平気な顔をしてましたが、心臓はバクバクでした。三菱一号館美術館では夕方訪れたのですが、冬は日が暮れるのが早く、中庭はイルミネーションしか見れませんでした。とても手入れされているお庭でプランツウォールとでも言いましょうか?とても素敵な植物たちの柱があってぜひ明るいうちに見たかったです。
大阪では、以前から行きたかった太陽の塔がある万博公園を訪れました。思っているよりも広い公園で、テーマごとに植物を植えてある場所ではまったく違った匂いがして思わず外国の森の中にいるような不思議な感覚でした。変わった植物もありとても楽しかったです。太陽の塔はやっぱりインパクトありいろんな表情を見せる素敵な作品だなと思いました。
大阪では箕面の滝にも行ってきました。マイナスイオンでリラックスと思ったのですが、意外と山の中にあり思いのほかちょっとしたハイキングとなりました。帰りに箕面焼きを購入しました。そこで出会った女性にとても良いお話を聞きました。哲学的なかんじではありますが、いろいろなものに魂が宿っていると、そして其の意志を持ってその場所をえらんで存在しているというお話でした。いろいろな捉え方があると思いますが、私もそう思いました。自然というのは、いろいろなことを教えてくれます。自然から学ぶことはあれども、その自然を変えてしまってはダメだと思います。変化は大切ですが、良い変化を続けていけるように私も努めていきたいと思いました。
京都を訪れた際は、銀閣寺、下鴨神社、清明神社、二条城、嵐山、哲学の道を歩きました。ハードスケジュールでしたが、素敵な風景や世界遺産など見てても全くあきることはありません。哲学の道は、冬なので植物も咲き誇るという感じではなかったのですが、澄んだ空気の中に新しさや古さが混じってこの道をいろんなことを考えながらいろんな人が歩いてたんだなと思うと、不思議な気持ちになりました。そういう雰囲気を肌で感じられるのが京都だと思います。嵐山は2回目ですが、始めて公園の展望台まで登り嵐山を見ることができました。ガイドブックなどは持ち歩かないので、お散歩をしていた方に教えていただいて始めて知りました。展望台からの眺めは素晴らしく山がとても近くに感じられまた、川の色が綺麗なのに感動でした。
今回はいろんな体験ができてとても良かったです。また、京都を訪れたいと思います。東京に行く機会があれば、今度は国会議事堂や皇居に行ってみようと思います。

池田龍雄 アヴァンギャルドの奇跡 (20/2/2011)


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福岡県立美術館と共同アトリエ3号倉庫にて池田龍雄 アヴァンギャルドの奇跡が開催されていました。このフライヤーを見てこんなに大胆な作品なら他の作品も見てみたいと思って、足を運んでみました。行ってみて大正解!私のストライクゾーンでした。
社会を諧謔的に描いた作品はとても陰鬱だったり、バベルの塔を思わせるような無限の闇だったりその時代の暗い部分が描かれているようで、狡猾な人間が正当化されている世の中は果たしていい社会なのか?いづれは何もかもが朽ちていくことはわかっているのに・・・自分の生き方を考えされられる作品がありました。
印象が強く残る規格品という作品では、機械を描いているのはわかるのですが、女性と卵子をイメージして螺旋構造を用いて赤という強烈な色を使いとてもインパクトのある作品です。黒との対比でエネルギーを感じるし、自由さ殻を破って新しいことに挑戦していく力強さを感じました。いつの時代も女性は強かったのかもしれません。
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上、池田龍雄
<”化物の系譜シリーズ 地圧>
下、池田龍雄
<出口のない貌>

私がとても気に入った作品は、化物の系譜シリーズです。ときに滑稽な姿だったり、ときに老人だったりとても楽しかったです。化物というよりもどこか現実にもあるのかもしれないという不思議な感覚がとても面白いです。グロテスクな表情や風貌がまた面白いところだと思いました。紳士淑女という作品では、タイトルには似つかわしくない紳士淑女が描かれていました。ユーモアがあるけど皮肉たっぷりって感じ。
百仮面シリーズは、いろんな形の輪郭の顔。ただの穴のようだったり人がたくさんいたり、人間はいろんな仮面をかぶって生きているのです。私も仮面をかぶっていますが、まわりからどのように見られているのかなぁ。最近の作品はBRAHMANというもので、生命の誕生が物語のように描かれている作品でした。アクリルを使って描かれているので、新しい雰囲気の作品で初期に比べてつるっとして光の中にあるような幻想的な作品に見えます。正直私は、シュールな感じでガサガサしている初期の作品が好きなのですが、、、
時間があったので、共同アトリエ3号倉庫に行ってみました。作品数は少なかったですが、いろんなメディアを使った作品があり身近な生命の流れを感じることができたように思います。

カンディンスキーと青騎士展 (15/1/2011)


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1月より仕事の研修で東京に行きました。JRの駅でこの青騎士展のポスターを発見した時はとても嬉しかったです。なぜなら、”ヴァシリー・カンディンスキー”は私の好きなアーティストの上位にいる1人だからです。友人と食事を楽しんだ後に時間ができたので、美術館に駆け込むことにしました。場所は、東京三菱1号館美術館で古い建築物をリノベーションして作られていて、決して一つの部屋は広くないけれど心地のいい空間で、絵画も楽しむことができました。
ミュンヘンのイーザル川という作品では、表現豊かで力強い色彩に魅かれました。色の混ざり具合が好きな作品です。山という作品では、抽象的で簡素な構成になっていて面白かったです。カンディンスキーの作品以外で展示されていたアレクセイ・ヤウレンスキーのスペインの女は、赤い色が特徴的にもかかわらず暗い印象でした。色が強いので影の部分が余計にくらい印象となっているのかもしれません。 虎という作品では、キュビズムの中にも優しい目でこちらを見ているような気がします。
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上、ヴァシリー・カンディンスキー
<”コンポジション7”のための秀作2>
下、ヴァシリー・カンディンスキー
<花嫁>

始めて見たカンディンスキーの作品が”コンポジション7”のための習作2のような作品でした。始めて見たときは変わっ絵画だなと思っていました。しかし、抽象的な絵画はいろんな感じ方があっていいのではないか?と思ったときにふとストーリーだったり、イメージが湧いて来てあ!楽しいと思ったことが、彼の作品を好きになるきっかけでした。
こちらの花嫁という作品は、上の抽象画とは違って、色班で描かれています。グアッシュの色も使って描かれているけれど、幻想的でメルヘンな作品です。童話の挿絵などに使われていそうな雰囲気でとても素敵です。まっすぐ見つめている目には、未来を信じている強い印象を受けます。

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ゴッホ展 (9/1/2011)


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2011年1月九州国立博物館にてゴッホ展が開催されていました。元旦から開催されていたのですが、人気の展覧会だと思ったので少しずらして9日に行くことにしました。ゴッホが福岡で見ることができるとてもいい機会だったのですが、まだ太宰府天満宮に初詣にでかけてくる人も多くゴッホ展はとてもたくさんの人が見に来られていました。
イギリスのナショナルギャラリーでゴッホの「ひまわり」を見たことがあります。有名な作品ということもありとても印象に残っています。今回は、「アルルの寝室」や「ゴーギャンの椅子」「灰色のフェルト帽の自画像」などファン・ゴッホ美術館やクレラー・ミュラー美術館所蔵のものを展示されていました。
最初のほうの作品は光と影のコントラストが興味深い作品や、人間的なふくらみなどリアルなものが見られました。私が一番気になるのは黄色を使った作品です。輝いているように見えるし元気になる気がします。描かれているものは枯れていたりするけれど線が太く描かれているからでしょうか、どこか力強く感じるのです。
線がわかるほどに塗り重ねられているけど微妙な色で調和されているので、引き込まれます。スーラ、シニャックの点描画とはまた違う線で描かれている作品もとても面白いです。
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上、フィンセント・ファン・ゴッホ
<マルメロ、レモン、梨、葡萄>
下、フィンセント・ファン・ゴッホ
<渓谷の小道>

気に入ってる黄色で描かれている作品です。パンフレットにもプリントされている「アイリス」も好きな作品ですが、この作品はすべてが黄色で描かれていて、暖かな陽射しを感じさせます。置かれている野菜や果物は摘んで時間が経っているのでしょうか。藁の上に置かれているので柔らかな感じはします。この不思議な調和がとても魅力的です。
「渓谷の小道」は、冷たい空気感に少し温度差のある水の流れがあるように見えます。ところどころの高揚が全体を優しくしているように思います。この作品の好きなところは、線のうねっているところです/川の流れだけでなく山の斜面も岩肌であるのかごつごつしているのかもしれないけど、うねった線で描かれているので空気は冷たく感じるのに線では冷たく感じられない不思議な感覚があります。
このような不自然な調和のように感じるところが私のゴッホのすきなところです。自画像のゴッホはどこを見ていたのでしょうか。自分自身の心の奥深く見えない部分を見ていたのかもしれないですね。

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